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【就活生向け?】IT企業の種類と特徴【業務形態】

IT企業にはどんな働き方と、どういう稼ぎ方をしている企業があるのかというおよその全体像をめちゃくちゃざっくりですが紹介したいと思います。個人の意見もバリバリに入ってます。

 

まずはおおまかな種類。

1.人材派遣

2.受託開発

3.自社サービス運営

4.SIer

 

(ちなみに筆者は1~3の企業に在籍経験アリ。)

 

1.人材派遣

大抵の新卒はここに入る(ド偏見)。

なにをやるかっていうと、サービスを開発している現場(客先)に自社のエンジニアを送り込む。契約をして、月単位でお金の支払いが発生する。基本的に時間を買ってもらうようなイメージ。

 

見分け方

勤務地:プロジェクト先により異なる的なことが書いてあったらだいたいこの業態。

せっかく自宅から近い会社に入社できたと思いきや、客先までは乗り換え二回の一時間通勤なんてのはあるある過ぎる失態。あと、オフィスの広さと社員数が釣り合ってないところ。

 

大抵の新卒はここに入ると決めつけて前述したが、これは実際本当にそうで、大学の知り合いとかでITに進んだ連中で、この業態以外に進んだ人を知らないレベル。そのぐらい母数も多い。そして大抵そこから一年ぐらいで転職する。

「人材派遣は悪」と主張する人も世の中にはいるし、筆者も好きな業態では決してないが、日本のIT業界的には今必須になっている。根本的に変わらないとなくならない。(解決策とかはわからん)

ネガティブなイメージの理由

1.正直会社によってそんな違いがない

週5で客先に出向いて働くのだから当たり前。結局客先の環境次第。ホワイトもあればブラックもある。現場はガチャ。新卒は基本先輩とセットで最初の現場に派遣されるのだが、同期によっては最初からエグい現場に当たったりもしたとか。契約に一区切りついて、現場が変わらない限りは自社のオフィスに行くこともほとんどない。「帰属意識の低下」というのがよく問題視されている。成果ももちろん求められるが、時間を売っているという点が強いせいで、自分の会社のために働いているというより、バイト的な感覚に陥る。

2.スーツ

人によってはどうでもいいかもしれないが、筆者的にはかなりきつかった。もちろん現場にもよるし、フォーマル具合も様々だが、だいたいの現場は最低シャツとスーツパンツは必須。客先が金融などのお堅い場所であればなおさら。

PCと向かい合うのになんでスーツなんだよ。って10億回は思った。むしろ生産効率下がるだろ。日本の悪しき風習。

3.給料が低い

ITでサービスが開発される場合は

 

元請け(サービスの所有者、自社にエンジニアがいなかったり)

1次請け(現場を取り仕切るエンジニアが在籍)

n次請け(人材派遣)

 

といった構図が多い。(もちろん元請けにエンジニアがいることもあるし、1次請けのエンジニアが開発することもあれば、n次請けが存在しないこともある。)

 

そういった場合に、元請けから降りてくるお金は、下に行けば行くほど絞られるので、nの値が高ければ高いほど、残る金額というのも減っていく。そうなればエンジニアに支払われる給料も低めになる。

 

正直、かなり低い。一、二年目とかは生活がギリ。貯金できるほど残らない。何年も在籍すれば流石に上がってはいくだろうけど、その道20年の先輩エンジニアの給料を聞いて驚愕した思い出。技術があるのに在籍する意味がわからない。フリーランスやればいいのに。

メリット

ディスりが続いているのでここで良い点も挙げておく。

1.圧倒的に入社しやすい

「未経験歓迎!!」

↑今は全企業が掲げてるんじゃないかというレベルで目に入る。

新卒がたくさん入社する由縁。(良いのか悪いのか)

未経験歓迎なんて文字を求人サイトで見たらそりゃあ未経験者は食いつく。

とにかくIT未経験でも入ってもらう。入社から最低2ヶ月は、外部で行う研修を受けて、そこでプログラミングの基礎を学ぶ。終わり次第、先輩との客先常駐が始まる。実際ある程度その時点で仕事はできるようになる。と思い込む人も少なくない。業務知識が圧倒的に足りておらず、現場に行ってもなにもできなかったり、理解が追いつかなかったりして最初はなかなかに厳しい。そういう環境で伸びる人もいれば、潰れてしまう人もいるのでここは人によりけり。ほどよい現場に入れるのが一番いい。あといい先輩かどうかもかなり大事。つまり全てはガチャ

ちなみに筆者の会社では、同期の最初の現場は既に一人だったし、筆者の二番目の現場(経験5ヶ月時点)も一人で行かされた。鬼畜。

おっと、いいところを挙げようとしたのに...

ただ、筆者のように未経験の状態でITの世界に飛び込むには、このような業態の企業が未経験者のために門戸を開いていることは必要だと思う。実際、海外の一部の国ではエンジニアと言ったら医者、弁護士等と同等ランクの職種として扱われることもあるとか。とても学生時代になんの知識も得ずになれるものではない。

 

2.いろんな現場が経験できる/いろんな技術に携われる

これも正直諸説ある。結局現場次第だから。

ただ、契約が終われば次の現場に出向いて、新しい現場で新しい技術で開発ができたりもするので、業務知識に困ることはない。現場ガチャにおいて一生URを出し続けられる人、飽きっぽい人、技術大好きな人であればお勧め。

 

2.受託開発

サービス開発の依頼を受けるポジション。1次請けとか、2次請け。1.人材派遣と違い、時間ではなく成果が全て。筆者は2社目としてこの業態を経験。客から依頼されたものを作る。テストや運用保守などの工程もあるが、大半は設計と開発をする(ことが多い)。客先に出向いて打ち合わせをすることはあるが、常駐という形で働くことはほぼない。自社のオフィスに案件ごと持ち帰る。大抵の企業は、自社の得意な技術を売りにして、それベースで客と技術選定を行う。なので、突然全く触ったことのないアーキテクチャで開発することはよっぽどのことがない限りありえないが、得意な技術からじわじわと守備範囲が広がっていく感覚があり、会社の技術力というものが、自分の技術力に直結している印象。自分の成長が直接的に会社の成長に繋がる。

ガンガンプログラムを書いて、技術力も付き、成長しやすく、自社で働いているという実感と安心感があるので、1.人材派遣よりは個人的にはお勧めな業態。私服、髪型髪色なんでもOKなんかの、フリーダムにやっているところが最近は増えている。

 

3.自社サービス運営

自分のサービスを有し、それをいかに売るかを考える。筆者の3社目。もちろん納期や開発の期限があることもあるが、1,2ほどの厳しい期間設定があることは稀で、社内での締め切りだったりすることが多く、割と余裕をもって仕事ができる印象。既にサービスが出来上がっている段階で会社にジョインする場合は、使用技術も固まっているため、その技術が好きかどうかは結構大事。当分はその技術と向き合っていく覚悟。それもあって、ある程度固まった技術を触り続けるのが好きな人ならお勧め。いろんな技術を同時に触りまくりたいという人は、暴れさせてくれる会社を探そう。あと、自社のサービスを好きになろう。

 

4.Sler

読み方は「エスアイヤー」。いわゆるコンサル。自社サービスなどに悩みをかかえてるIT企業と打ち合わせを行って、改善点などを提示したり、改修作業のために開発会社の仲介を行ったり、開発の現場を取り仕切ったり。筆者は未経験。

SIer勤めの知り合いから聞いた限り、プログラミング言語を書いたりするのは研修までで、そこからはマネージメントを行っていくそう。開発がしたい人がいくのは絶対にお勧めできないが、そうじゃないならいいのではないだろうか。正直いるのか?って思う。SIerと受託開発両方できるところが最強じゃん。けど一番稼げるのはココ。

 

最後に

主観でしかない雑な記事でした。筆者の経験を元に書いただけなので、中には1と2が合わさっていたりする企業など、いろんな業態を取っている会社がたくさんあります。

IT企業の雰囲気だけでも掴めたような、そんな気がしたら幸いです。